手術のリスクを下げ、簡素化し、時間の短縮がはかれます。
筋肉の萎縮があっても簡単に手術をすることができます。
※電子線滅菌済

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■シリコンプレートの説明
本プレートの小で体重7kg、大で16kg までの動物の手術が可能で、図−1に示すシリコンプレートの円板部の穴を通し、周囲の組織と 縫合する。また、円板周囲のミゾにより陰部神経や会陰動静脈への圧迫をやわらげ、神経損傷や動静脈の充うっ血を防ぐことができる。 図−2に示すシリコンプレートの円筒部を腹腔部に向けることにより、腹腔臓器の再脱出を押さえ、また円筒部にあけた穴は、そこから 結合織の進入をゆるし、それによりシリコンプレートが、しっかりと固定されるのを期待するためのものである。 ■手術方法 会陰ヘルニアの外科的修復法としては、@ヘルニアを形成している周囲の肛門括約筋、肛門拳筋、尾骨筋、内閉鎖筋を縫合する方法 A内閉鎖筋を反転してヘルニア部を閉鎖する方法 Bメッシュ線維によりヘルニア部を閉鎖する方法 C精管を腹腔に固定する方法 Dその他 があるが、いずれの方法も手術に長時間を要したり、再発したり、また手術がやりにくいなど、問題も多い。 シリコンプレートを用いる方法は、手術時間も極めて短く、筋肉の萎縮があっても簡単に手術することができる。 以下手術法について述べる。 1.肛門にキンチャク縫合を行う 2.去勢手術を施す 3.ヘルニア部の皮膚を切開してヘルニア輪を確認する 4.ヘルニア部に脱出している臓器を腹腔におしもどし、シリコンプレートをその部に装着する 5.シリコンプレートと周囲の尾骨筋、肛門拳筋、肛門括約筋、内閉鎖筋に縫合する 6.後腹膜を縫合する 7.余分の皮膚を切除後、皮膚を閉じる。縫合にあたっては、非吸収性のモノフィラメント縫合糸が、より好ましい |
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